目次
お酒とおつまみの組み合わせをご紹介する「ペアリングの基礎知識」シリーズ。
「同調」「対比」「色」「産地」の4つの視点から、ペアリングの考え方をご紹介します。
今回は最後の項目「産地」について説明していきます。
ペアリングの種類:お酒とおつまみの「産地」を合わせる
今回ご紹介するペアリングの考え方は「産地」。
その名の通り、お酒と料理やおつまみの産地を合わせてペアリングする方法です。
産地を合わせるというのは、お酒が生まれた土地とその地の名産品や郷土料理と合わせる、ということ。
例えば、以下のような合わせ方があります。
・ドイツビール「ピルスナー」×ソーセージ
・黒糖焼酎(鹿児島)×黒糖菓子
・獺祭(山口の日本酒)×ふぐ料理
というのも、お酒やおつまみ(料理)は、その土地の人々がおいしいと感じる味として作られているもの。だから、相性が良いのは自然なことなのです。
いわば、先人たちが考えたマリアージュともいえます。
産地で合わせるペアリングは、普段選ばないお酒やおつまみに挑戦するきっかけにもなりますね。
「産地」でペアリングした、お酒×おつまみ3選
それでは、具体的に「産地を合わせる」考え方を使ったペアリング例をご紹介します。
新潟県産 日本酒「久保田」×鮭の酒びたし
日本を代表する名酒「久保田」と新潟県村上市でじっくり乾燥させた鮭のおつまみを「新潟県産」でペアリング。
「鮭の酒びたし」は、新潟県村上市の鮭を真冬から初夏にかけて、半年間の変わりゆく季節風にさらしながらじっくり乾燥させることで、味わいを凝縮。酒に浸して食べることから、この名が付きました。浸したお酒の方にも鮭の旨味エキスが溶け出し、旨味も香りも、お酒の甘みも引き立ちます。新潟の水の恵みをたっぷり味わえるペアリングです。
フランス産 赤ワイン×南仏アジャンのプルーン
ワインの聖地である南フランスにあるアジャン地域のワインとプルーンを合わせたペアリング。
プルーンの名産地としても知られる、フランス南西部のアジャン地域で栽培された希少なプルーン。砂糖不使用、素材勝負の逸品です。
ねっとりとした果実感と柔らかく口溶けの良い皮、そして上品な香りは、まるで生の果実を頬張っているような充足感です。アジャン地域は人気ワイナリーが集うワインの聖地。同郷のワインを傾けながらじっくり味わって。
サッポロクラシックビール×帆立ひもしぐれ
サッポロビールが北海道限定で発売している「サッポロクラシック」と北海道の帆立を使ったおつまみをペアリング。
北海道産の帆立貝のひもを、醤油で煮付けてじっくり乾燥。噛むほどに、口の中の温度と水分でだんだん柔らかく、さらに旨味が滲み出してきます。程よい弾力で、ずっと噛み続けていたい贅沢な珍味。軽く炙ると、焦がし醤油の香ばしさと魚介の濃厚な旨味がさらに引き立ちます。北海道の原料にこだわった「サッポロクラシック」はオンラインでも購入可能。ぜひ北の大地の豊かな旨みを存分に味わってみてください。
いろんなペアリングの方法でおつまみ選びを楽しもう
全5回に分けてご紹介してきた、ペアリングの基礎知識。
ハードルが高いように感じていたペアリングについて、より身近で楽しく感じていただけたなら嬉しいです。
【ペアリングの基礎知識シリーズ】
▶#01 ペアリングとは?
▶#02 似たもの同士を合わせる「同調」
▶#03 反するものを合わせる「対比」
▶#04 お酒とおつまみの「色」を合わせる
▶#05 お酒とおつまみの「産地」を合わせる
お酒とおつまみを選ぶときに、思い出して活用してみてくださいね。
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