【ペアリングの基礎知識#02】似たもの同士を合わせる「同調」

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お酒とおつまみの組み合わせをご紹介する「ペアリングの基礎知識」シリーズ。

「同調」「対比」「色」「産地」の4つの視点から、ペアリングの考え方をご紹介します。

今回は１つ目「同調」について説明していきます。

ペアリングの種類：似たもの同士を合わせる「同調」

ペアリングの考え方のひとつ「同調」。

香りや味など、似たもの同士をあわせる方法です。例えば、以下のような組み合わせが挙げられます。

・フルーティな白ワイン×ドライフルーツ

・甘めの日本酒×和菓子

「味の濃さ」「酸味の有無」「甘味の強弱」などを合わせると、お酒とおつまみの馴染みがよく、双方の旨みを違和感なく味わうことができます。

・柑橘を感じるお酒×柑橘のおつまみ

・コクのあるお酒×チーズやバターなどコクの強いおつまみ

味覚を合わせるコツと似ていますが、おつまみ（料理）の材料から着想を得てお酒を選ぶのもおすすめです。

お酒の特徴とおつまみの味わいをリンクさせることで、「柑橘の味わい」や「コク」など合わせたポイントをより強く味わうことができます。

それでは、具体的に「同調」の考え方を使ったペアリング例をご紹介します。

コクの強いフルボディの「ブドウ」×熟成された「レーズン」の、材料を同調させたペアリング。

カリフォルニア産フレーム種のジャンボレーズンを、新鮮なままじっくり乾燥。口当たりの良い外皮と、中のジューシーな果肉とのバランスが絶妙です。葡萄の甘みや酸味、奥深い風味が一度に味わえるレーズンは、ふくよかなブドウの味わいが活きたフルボディの赤ワインとのペアリングがおすすめです。

ウイスキーの「樽の香り」×ナッツの味付けに使われている「木樽熟成醤油」を同調させ、“樽仲間”で合わせたペアリングです。

杉の木樽に棲みついた天然酵母で自然に発酵させ、長期熟成させた樽仕込み醤油で、2種のナッツを包んだおつまみ。樽の芳醇な香りが、ウイスキーの香りとマッチします。

中でも、「杉樽」で仕込んだウイスキーを合わせるとより深いマリアージュを堪能できますよ。

日本酒のすっきりとした「キレ」×わさびの爽やかな「辛み」をリンクさせたペアリング。

高級な国産わさびを贅沢に使った海老せんは、鼻に抜ける豊かなわさびの香りが特徴。噛んでいると海老の香ばしさも相まって心地良く、キレがあり清涼感のある冷酒と一緒に楽しみたい一品です。

ペアリング「同調」のコツはつかめたでしょうか？

次回は、反するものを合わせる「対比」についてご紹介します。

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