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みなさんは「せんべい」「あられ」「おかき」とぱっと聞いて、その違いが分かりますか?
実は、これらには明確な区別があるのです。
今回は、おつまみ専門店 平光商店の大野さんよりその違いを教えていただきました。
▼おつまみ専門店 平光商店とは?
「ご褒美おつまみサブスクnohaco」の監修店。1918年に手焼き煎餅の店として創業。戦後、岐阜市柳ヶ瀬商店街を中心とした花柳界に高級米菓を卸し始めた事をきっかけに、現在のおつまみ専門店へと繋がりました。その名残からあられや海苔巻き、おせんべいといった伝統的な米菓から進化系おつまみまで数多く扱っています。
▶ 平光商店の目利きについて詳しく知る
せんべい・あられ・おかきの違い
せんべい・あられ・おかきの違いを見分けるポイントについて紹介していきます。
原材料の違い
まず、一番の違いは原材料です。うるち米が使われているのが「せんべい」、もち米が使われているのを「あられ」「おかき」と呼びます。
■主な原材料の違い
・せんべい → うるち米
・あられ、おかき → もち米
ちなみに、うるち米とは私たちが普段口にする一般的なお米の事で、「コシヒカリ」や「あきたこまち」はその中の品種、銘柄の事を指します。
大きさの違い
「あられ」と「おかき」は、主な原料がもち米と同じですが、この2つを見極める方法は”大きさ”にあります!粒が小さいのがあられ、大きいものをおかきと呼びます。
・粒が小さい → あられ
・粒が大きい → おかき
あられだと雛祭りの「雛あられ」やお茶漬けに入っている「ぶぶあられ」、おかきだと「揚げ餅おかき」や「黒豆おかき」をよく耳にすると思います。
このように、大きさに注目するとあられとおかきの見分け方がわかりますね。
変化していく呼ばれ方
専門家であれば、せんべい・あられ・おかきの違いを明確に見分けますが、一般の人にはなかなか区別がつきづらいものです。そのため、地域によって馴染み深い呼び方が選ばれたり、消費者向けにわかりやすい呼び方で呼ばれることも多々あります。
地域によって呼び方が違う
おつまみ専門店の店主の大野さんは、長年にわたって接客する中で、お客さんの出身地によって呼び方に違いを感じています。
例えば、関東方面から来られた方は大きさに関係なく「あられ」と呼んだり、関西方面からの方は粒が小さいものでも「おかき」と呼びます。
正確な商品名を覚えていないお客様を電話でご案内する際は、「あられ」と「おかき」どちらを指しているのか分からずに、トラブルの元になったりしたこともあったそうです。
消費者向けに変化していく呼ばれ方
また、近年では消費者へのわかりやすさを優先し、本来はおかきに分類されるものでも、丸く平たい形をしているだけで「〜せんべい」と商品名をつける事もしばしばあります。
商品や製法の多様化、マーケティングの観点など様々な要因により、呼び名の境界線は緩やかに崩れてきているようです。
専門家からすると、「せんべいって書いてるけど原料はもち米って。。。それはせんべいじゃないよ」と心のなかで叫びたくなるとのことですが、区別を気にしていない一般の人にとっては受け入れやすいのでしょう。
【おまけ】せんべい・あられ・おかきに似ているが異なるもの
「せんべい」「あられ」「おかき」の3つに似ているけれど、その分類に厳密には当てはまらないものもあります。
例えば、原料がうるち米ともち米の両方を使用する「たがね」です。うるち米を原料とする「せんべい」と、もち米を原料とする「おかき」の真ん中にあたりますね。
また、でんぷんを原料として使用するものは、「でんぷんせんべい」と呼んだりします。海老せんべいでよく使われており、でんぷんの膨張力を利用して作られています。
このように、原料の違いによって分類が異なってくるので一般の人が混乱するのも頷けます。
多様化していくおつまみ業界
以上、「せんべい」「あられ」「おかき」の呼び方の違いについて説明しました。
おつまみの米菓といえば、今回記事で紹介した、せんべい、あられ、おかきを思い浮かべる人が多いと思いますが、最近ではあらゆる原料を使った進化系おつまみが増えてきています。
例えば、エビチリを模した「四川風えびあられ」、マヨネーズの隠し味がコク深い「三色千枚」などの珍味系米菓など。
さらに「米菓」ですらないものも登場しています。パスタの原料であるデゥラムセモリナ粉を使った「パスタミックス」、ナチュラルチーズをたっぷり使った超薄焼きチップ「パルミジャーノ・レッジャーノ・ノンフライチップス」、焼いたチーズを思わせる「濃厚チーズせんべい」、などなど。
原料が米だけでなく、パスタやチーズのおつまみ菓子など、西洋風おつまみが出てきて、多様化が進んでいます。
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