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【バイヤー日記 #02】中国産だからこそ良い。「高原の胡桃とグリーンレーズン」

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目次

nohacoのおつまみを監修している「おつまみ専門店 平光商店」。

5代目店主 大野さんは「おつまみバイヤー」として全国各地の上質でおいしいおつまみを日々開拓しています。

この【バイヤー日記】は、大野さんにおつまみとの出会いやこぼれ話を語ってもらうシリーズです。おつまみ開発の舞台裏や、生産者さんのお話など、ここでしか聞けない興味深いお話をたくさん教えていただきます。

▼おつまみ専門店 平光商店とは?
「ご褒美おつまみサブスクnohaco」の監修店。1918年に手焼き煎餅の店として創業。戦後、岐阜市柳ヶ瀬商店街を中心とした花柳界に高級米菓を卸し始めた事をきっかけに、現在のおつまみ専門店へと繋がりました。その名残からあられや海苔巻き、おせんべいといった伝統的な米菓から進化系おつまみまで数多く扱っています。
▶ 平光商店の目利きについて詳しく知る

おつまみバイヤーに大切なのは、フラットな視点。

私にはある先輩バイヤーから教わった、大切な心得があります。

おつまみを選ぶときに「先入観を持たないこと」。

“決めつけや先入観は、人の目を曇らせる”とよく言いますが、バイヤーにとってそれは素敵な商品を見落とすことに繋がります。

今回は、そんな先入観で商品の良し悪しを決めてはいけないと実感したおつまみをご紹介します。

中国の僻地で生まれたおつまみ

「中国産」というと、粗悪、低品質というイメージが根強く残っています。ゆえに「中国産」という理由だけでその商品を避ける人は少なくないでしょう。

しかし、中国は広大な国土があり、一口にまとめきれないほど多くの文化圏、民族、価値観を持つ国です。

また、日本人を含め、中国と他国が共同開発して生まれた商品も数多く存在しています。

高原の胡桃とグリーンレーズン」は、まさにそんな商品です。

nohacoに売り込みに来られた日本人開発担当者の方は、この商品にとても熱い思いを持っていました。中国の僻地も僻地、観光では到底訪れないような場所の固有種や名産品を厳選していたのです。

レーズン嫌いも唸る、珍しいグリーンレーズン

トルファン市にある仏教石窟「ベゼクリク千仏」

商品に使われている「グリーンレーズン」の産地は中国最西、トルファン。砂漠が広がり、アラビアンナイトに出てくるような土地です。

レーズンが苦手という人のほとんどは、ブドウが熟成・凝縮された独特な味や香りが原因かと思いますが、グリーンレーズンにはそれらが無く、非常にフレッシュな酸味とやさしい甘みを持っています。

レーズンが食べられないという方も「グリーンレーズンは美味しく食べられた」という声を多くいただいています。

中国産だからこそ良い、レーズンと胡桃の組み合わせ

天目山のある浙江省の世界遺産「西湖」

一方の胡桃は、中国の名峰・天目山の山麓地帯にのみ生育する固有種「高原の胡桃」を使用。中国でもわずかしか収穫できない、高級品です。

世界中で流通している胡桃は、ほぼカリフォルニア産の「洋くるみ」で、油分が多く、コクがあるのが特徴です。

この「高原の胡桃」は「洋くるみ」と比べて油分が少なく、さっぱりとしていてかつ小粒。シャキシャキとした歯ごたえがあり、香ばしさも強い。

一番の特徴は、他のくるみにはある「えぐみ」が無いことです。

このえぐみの無さが、グリーンレーズンのフレッシュで繊細な味わいを邪魔することなく、さらに引き立たせているんです。

グリーンレーズンと胡桃、この最高のマリアージュが生まれたのは「中国産」同士だからこそ。

もし「日本産が一番良い!」という固定概念で国産くるみや国産レーズンを使っていたら、この素晴らしい味わいは生まれていなかったでしょう。

固定概念をなくして厳選したからこそ生まれた名品。

漠然としたイメージで良し悪しを決めるのではなく、一つ一つを見極めることが大切だと学ばせてもらったおつまみです。

バイヤーが厳選したおつまみが届く「ご褒美おつまみ定期便 nohaco」

バイヤー日記で紹介したおつまみのほか、全国から厳選した350種類のおつまみの中からあなたにぴったりの商品をお届けします。

ご褒美おつまみ定期便  nohaco」をもっと知りたい方はこちら。

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