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nohacoのおつまみを監修している「おつまみ専門店 平光商店」。
5代目店主 大野さんは「おつまみバイヤー」として全国各地の上質でおいしいおつまみを日々開拓しています。
この【バイヤー日記】は、大野さんにおつまみとの出会いやこぼれ話を語ってもらう新シリーズです。おつまみ開発の舞台裏や、生産者さんのお話など、ここでしか聞けない興味深いお話をたくさん教えていただきます。
▼おつまみ専門店 平光商店とは?
「ご褒美おつまみサブスクnohaco」の監修店。1918年に手焼き煎餅の店として創業。戦後、岐阜市柳ヶ瀬商店街を中心とした花柳界に高級米菓を卸し始めた事をきっかけに、現在のおつまみ専門店へと繋がりました。その名残からあられや海苔巻き、おせんべいといった伝統的な米菓から進化系おつまみまで数多く扱っています。
▶ 平光商店の目利きについて詳しく知る
初めて開拓した思い出のおつまみ「いか揚もち」
今から18年前、わたしは当時27歳で、駆け出しのバイヤーでした。
おつまみ専門店の5代目として、初めて開拓し、取扱までこぎつけた商品が「いか揚もち」です。
いか揚もちを作っているのは、高級米菓専門のメーカー。新潟の契約農家から仕入れる原料だけを使うというこだわりがあり、お茶請け向けの優しい味わいの米菓を多く作っておられます。
そんな中で、「いか揚もち」は、ガーリックと焦がし醤油が効いたパンチのある味付けで、異彩を放っていました。他は上品なお菓子ばかりである中、いか揚もちを発見した時の衝撃は今も忘れません。
平光商店は元手焼き煎餅屋で、米菓をルーツにしているというご縁もありました。当時、メーカーの担当者さんが緊張していた私の拙い説明を優しく聞いてくださったこと、大変感謝しています。
その出会いから約20年。以来、ずっと人気商品として売れ続けています。
私にとって、バイヤーとしての初心を思い出させてくれる特別なおつまみです。
コロナ禍の逆境で生まれた「辛々鶏皮せんべい」
コロナ禍によって人生が大きく変わってしまった人達は多くいらっしゃるでしょう。
飲食業界、とりわけ夜の街への影響は甚大でした。
そんな中、弊社に異色の売り込みがありました。
聞けば、コロナで廃業した居酒屋の料理人が再起を賭けておつまみを開発したというのです。
それが「辛々鶏皮せんべい」。
一見、料理のプロならその位と思ってしまいそうですが、加工食品はまた違う世界。皿に盛って終わりではありません。
しかし、この方は料理の腕前を見事に転換して、素晴らしい商品を生み出しました。
いわゆる「鶏皮せんべい」と言われるジャンルの商品はこれまで何十品と見てきましたが、ここまでパリパリカリカリの食感、かつ煎餅と呼ぶに値する大判のものはありませんでした。
さらに、脂っこくなく、臭みもない。これまでの鶏皮せんべいにありがちな欠点がまるで見つからなかったのです。
コロナ禍という苦難が無ければ生まれてこなかったであろうこの銘品は、この数年で特に印象深いおつまみです。
バイヤーが厳選したおつまみが届く「ご褒美おつまみ定期便 nohaco」
バイヤー日記で紹介したおつまみのほか、全国から厳選した350種類のおつまみの中からあなたにぴったりの商品をお届けします。
「ご褒美おつまみ定期便 nohaco」をもっと知りたい方はこちら。