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秋の味覚といえば、色々ありますがサツマイモは欠かせません。
ここ数年、人気が加速するサツマイモですが、実はそのブームが危ぶまれる状況にあるのです(※2022年現在)。
今回は「おつまみ専門店 平光商店」の大野さんに、サツマイモの危機とおつまみへの影響を教えていただきました。
▼おつまみ専門店 平光商店とは?
「ご褒美おつまみサブスクnohaco」の監修店。1918年に手焼き煎餅の店として創業。戦後、岐阜市柳ヶ瀬商店街を中心とした花柳界に高級米菓を卸し始めた事をきっかけに、現在のおつまみ専門店へと繋がりました。その名残からあられや海苔巻き、おせんべいといった伝統的な米菓から進化系おつまみまで数多く扱っています。
▶ 平光商店の目利きについて詳しく知る
野菜不足にはいろんな理由がある
食品業界は、安定した供給ができるよう、さまざまな工夫を凝らしてきました。
スーパーに年中いろんなお野菜が並ぶのも、そんな努力があってこそ。
しかし、近年、日照不足や豪雨、渇水などの異常気象で、野菜の収穫に大きな影響が出ています。
例えば、
2016年の台風、2021年の北海道の干ばつ被害によるジャガイモ不足。
2019年は千葉に長雨と冷夏、台風の被害があり、落花生の収穫量は最悪レベルに。
そして、年々ブームが加速するサツマイモにも、その危機が。サツマイモを腐らせてしまう「基腐病(もとくされびょう)」が2018年頃から現在まで日本各地で大発生。各地で壊滅的な被害が出ているんです。
おつまみ業界への影響
芋かりんとうや芋チップ、干し芋など、おつまみにも欠かせないサツマイモ。
サツマイモ不足の影響は、そんなサツマイモおつまみにも及び、生産が滞るようになっています。
また、サツマイモを原料とする「でんぷん」不足にまでなると、その影響は甚大。
芋焼酎の生産量減少まで危惧されています。
nohacoでは「種子島産 安納芋」を扱っていました。
安納芋の自然な甘みと美しい見た目から、お茶請けはもちろん焼酎やウィスキーにも合うと人気の商品でしたが、原料不足のため製造中止に…。
産地や生産者にこだわっている商品ほど、より大きな影響を受けている現状があります。
芋不足で、芋スイーツブームはどうなる?
焼き芋専門店や新しい芋スイーツが人気を集めていますが、サツマイモの病害はまさにそんなブームに水を差すタイミング。
農林水産省のデータによると、全国的に収穫量は減少。
深刻な芋不足によって、芋スイーツブームはどうなってしまうんでしょうか。
大学などの研究機関では、基腐病の拡大を防ぐ検査キットなどを開発するなど、生産者の方々と一緒に病害断絶への取り組みが行われています。
病害は、コロナウイルスなどと同じように地道に封じ込めていくしか方法がありません。
わたしたちは、生産者さんを応援するためにも、サツマイモをたくさん買って支えていきたいですね。
nohacoで多様なおつまみとの出会いを
nohacoでは、原料や製法にこだわったおつまみを日々発掘し、ラインナップに加えています。「種子島産 安納芋」も製造が再開したらまた扱う予定です!
酒の肴にぴったりの伝統的なおつまみや、ハイクオリティなおつまみなど、約350種類がそろいます。様々なおつまみのストーリーにふれながら、新しい出会いに感動してください。
まずは、nohacoの「無料おつまみ診断」で、自分に合うおつまみを発掘してみてくださいね。